長玉への道(6)~カミソリヨンニッパ~

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ヨンニッパ(400mmf2.8)を買うために一大決心で愛玉ゴーヨン(500mmf4)を手放しました。そして早いもので翌日にはヨンニッパを買いに行ってました。私は欲望に火がつくと今すぐに実行しなければ気が済まなくなる性質でこれは昔から変わりません。幼少の頃、母親にデパートに連れて行ってもらって母親が気付かない間に私はおもちゃ売り場に行っていたそうです。そしておもちゃを箱から出して地面に並べて後から私を探しに来た母親がそのおもちゃを買わざるえなくさせるずるいガキだったそうです。
そんなガキがそのまま30年以上生きてきたわけですから「おもちゃ」が「高級なガラスの集まり」に進化しただけの話です(爆)。
さて前置きが長くなりましたがこのレンズははっきり言って「すごすぎ!」です。開放f2.8でピントがくるとその描写たるやまるでカミソリのような切れ味です。この描写に匹敵するレンズは被写体までの距離が近い場合の単体サンニッパくらいしか思いつきません。このヨンニッパは被写体までの距離が20mくらいまでであれば完璧です。それ以上はロクヨン(600mmf4)に任せればいいのです。
ところがです。最初は単体で性能をはかっていましたが1.4倍テレコンをつけると焦点距離560mm、開放f値4.0とほぼロクヨンと同スペックになるのですが、その描写がロクヨン単体よりシャープなのです。最初私は疑いましたが何度試してもロクヨンの開放から2/3段絞りくらいに匹敵する描写をするのです。はっきり言ってこのレンズは恐ろしいです。スポーツ写真専用のレンズだと思っていたのが何だったのか。
そしてサブレンズのつもりで購入したこのレンズがいつしかメインレンズになってしまうのでした。そう、鳥の写真は最初は焦点距離命」で大きく撮れれば偉い!という風潮がありますが、焦点距離がやっと超望遠と呼べる400mmこそ画質の鍵を握る大事な存在だったのです。(次のコラムに続く)
当時の在庫より

Canon EOS-1D MarkII
焦点距離 400mm
露光時間 1/500秒
F値 2.8
ISO 200
露光モード M
D.P.P ver2.0.3.7→PhotoshopCS2
撮影日時 05/07/30 07:47/30
ちょいトリミング