長玉への道(8)~帰ってきたサンニッパ~

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偵察用レンズ」を何にするかサンヨンIS(300mmf4)は手ぶれ補正が入っていて良いがいかんせん300mmでは近距離の描写しか使えないだろうし、高画質で定評のある(400mmf5.6)はISが無い分手持ちではぶれやすくなる。100-400mmのズームはIS付なので手持ちはいけるがズームレンズの解像感はやはり限界がある。トリミングしてカワセミの質感を出すような画はほとんど期待できない・・・まあ偵察用のものにそこまで画質にこだわってもしょうがないのですがやはり普段使っているヨンニッパやロクヨンの描写で手持ちできるレンズを追い求めてしまうのは事実です。
そんなある日、待望のお給料が出て仕事の帰りに「偵察用レンズ」を見に行こうと都内の有名カメラ店に出向きました。すると入り口付近の新品ショーウインドーに可愛い長玉が鎮座しているではないですか。これぞ私がちょうど1年前に泣く泣く手放した「サンニッパ(300mmf2.8)IS」だったのです。久々のご対面でした。(といってもそれは全然関係ない新品でしたが・・)そしてこのレンズをショーウインドー越しに眺めていると1年前のカワセミのトビモノ写真を覚えたてで2倍テレコンをつけたこのレンズで一生懸命修行していた頃を思い出したのです。
ゴーヨンを手に入れた関係でやむなくサンニッパを手放したのがこのカメラ屋でした。「そうか、1年前ならメインレンズで2倍テレコンを入れて600mmとして使うのが当たり前だったが、今はこれに1.4倍テレコンをつければヨンニッパと同様にほとんど画質の劣化がなく、420mmf4の手ぶれ補正付偵察レンズとして使えるんだ・・・」私の頭の中ではこのようなことを考え始めていたのです。10万円くらいのレンズを見に来たつもりが何故か新品50万円程のレンズの話に切り替わっているのです。いったん私は店をでて頭を冷やそうとしました。ところが頭を冷やすどころかポケットから携帯電話を取り出し電卓モードにして支払いのシュミレーションを開始したのです。ここまで来ると誰も私を止めることは不可能です。(誰も止めやしないって?)そして30分後にはお店の電話口で「いつもの口座で・・・」と○○信販の人と打ち合わせを終えて片手にはレンズトランクを手にしておりました。あああ・・・・・またまたやってしもうたぁ・・・・・・・・でもハンドルネームで名乗っておいて持っていないのはかっこ悪いや・・・なんて帰りのバスの中でまたしても物欲に負けた自分に必死に言い訳をしているのでした。(次のコラムに続く)
当時の在庫より

焦点距離 420mm
露光時間 1/125秒
F値 4.5
ISO 100
露光モード M
SILKYPIX Developer Studio 2.0.17.1→PhotoshopCS2
撮影日時 05/10/30 11:55/39
ちょいトリミング