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撮影技術向上への道(2)~トリミングについて・その1~

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写真はフィルムに写ったものがそのままプリントされる・・・銀塩で風景写真を撮っていたころはこの感覚が当たり前でした。しかし24×36mmのフィルムサイズを印画紙にプリントすること自体、縦横の比率が違うのでふち無しにすると自動的にトリミングされてしまいます。そこで一眼レフカメラは中級機より下のクラスは大体ファインダーの視野率が95%前後になっています。対してフラッグシップ機はリバーサルフィルムで撮ることを前提に作っているので視野率は100%のモノが殆どでした。またこれが最上位機種のステータスだったりします。
前置きが長くなりましたがいわゆる「ノートリミング」(以下ノートリ)の状態が当たり前だったものがデジタルになって高画素化されたせいで不要な写り込みをカットして元のサイズに引き伸ばすというのが出来る様になりました。風景写真は画角と構図が命ですからトリミングなんて邪道だと思っていましたが、被写体のとても小さい野鳥の写真はそうはいきません。ましてや人が近づくことの出来ない鳥さんだっているわけですからその場合は600mmはおろか800mmあっても足りないわけです。(まあデジスコという選択肢もあるわけですが・・)そこでトリミングというのが必須になるわけですがカワセミのトビモノの場合はノートリで撮ることは非常に困難です。
仮にファインダーで水面を飛ぶカワセミを捉えたとします。モニターをチェックするとそこには嬉しいバチピンのカワセミが羽の形もばっちりで写っていたとします。この場合殆どのケースがカワセミはど真ん中のはずです。キヤノンの45点AFは精度が高いですから場合によっては一旦ど真ん中で捉えてその後AFがカワセミに追従して上下左右に被写体が寄っているかもしれません。ところが私の経験上、殆どがど真ん中ですからこれを作品にするには構図を作らなければなりません。すると嘴より先は多めに空けて尾羽より後ろのスペースは少々寸詰まりにする、なんてケースも出てくるわけです。この場合は周辺を切り落とす程度のいわゆる「ちょいトリ」で良いわけですが、ピントの芯を捉えたスーパーバチピンのカワセミが仮に進行方向の真ん中より構図に逆らった場所に入ったとします。ここでノートリにこだわるならここでせっかくのバチピンのこの画を捨てなければなりませんがこれは「超トリ」によって構図を作ることが出来、時には「縦トリ」で生きてくるわけです。フレームインすら難しいトビモノもトリミングによって構図を作って生きた作品になるのです。デジタルの高画素化はこういう点では大歓迎ですね。(その2に続く)

在庫より

Nikon D2X
焦点距離 400mm(800mm相当)
露光時間 1/640秒
F値   2.8
ISO  100
露光モード M
Nikon Capture Editor 4.4
撮影日時 06/04/19 13:28/25
クロップ、トリミング

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